アスベストの検査について

現在古い建築物や保温材を処分するときに問題となっているのが、それらの材料に含まれているアスベストです。アスベストは断熱性と耐熱性に優れた材料ですが、研究の結果体内に取り込まれると呼吸器系に深刻なダメージを与える事がわかり、現在は生産が中止され廃棄する場合も法律に基づき適切に処分しなければいけません。このためアスベストが含まれている恐れがある保温材などを撤去する場合は、事前に検査して含まれているか確認する必要があります。検査の依頼先は各種分析会社に直接依頼するか、保温業者に工事と一括して発注する方法もあります。

検査費用は、1検体あたり10万円程度なので、事前に費用を準備しておいて下さい。大抵の業者は、サンプリング場所を説明すれば安全に採取してくれますので、危険だと感じたら遠慮せずに相談する事が大切です。アスベストが含有しているか結果は、およそ2週間程度で判明します。含有していなければ、通常の産業廃棄物として処分すれば問題ありませんが、含まれていればその含有量によって撤去方法も異なります。

濃度が低い場合は、取り外して専用の袋に詰めて他の廃棄物処理とは分けて保管すれば問題ありません。但し濃度が高い場合は、撤去する際に飛散しないようブローバック工法などで取り外さなければいけません。ブローバック工法とは、保温材をビニールのような袋で完全に覆って内部を負圧にして特別な手袋で取り外す方法で、作業員の安全が確保されます。

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