アスベストの分析を依頼するならば

現在ではアスベストが非常に危険な物質であることが広く知れ渡っており、2006年には全面的に使用禁止となっています。この物質は耐久性や耐熱性、耐摩耗性などが優れているためあらゆる産業に使われてきました。酸性やアルカリ性の薬品に強く絶縁性を備えており価格も安いというメリットがあります。以前は夢の素材と呼ばれて建築資材や電気製品、自動車部品などに大量に使われました。

現在でも古い住宅やビルなどには残っており分析作業が必要になることがあります。アスベストを長期間にわたり吸引し続けると石綿肺や肺がん、悪性中皮腫など重篤な症状が起きる可能性が存在します。石綿肺は肺が線維化するじん肺と呼ばれる病気の一種で、潜伏期間は15年から20年とされています。吸引を止めた後も症状が進行することがあるので注意が必要です。

肺がんは肺細胞に取り込まれたアスベストの繊維による物理的な刺激が原因で発症します。吸引してから発症するまでには15年から40年ほどかかり、吸引量が多いほど発症率が高くなります。胸膜や心膜、腹膜などに生じる悪性中皮腫は潜伏期間が20年から50年と非常に長いのが特徴です。若い時期にアスベストの繊維を吸い込んだ人ほど発症率が高くなります。

アスベストは非常に危険な素材であり、安全そうに見えても自分で分析作業を行おうとしてはいけません。インターネットで検索すれば分析を専門的に行っている会社をすぐに見つけることができます。料金や作業内容、過去の実績などを比較して信頼できる会社を選び分析を依頼するとよいでしょう。

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