アスベスト調査分析は義務です

日本の高度成長期とは非常に華々しい時代でした。それは世の中がすべて右肩上がりであったために、だれもが将来に夢や希望を持てる時代であったからです。常に国内でも新たな製品やサービスが提供され開発され、それを目当てに億の人が財布のひもが緩くなり経済も活況だったのです。特に住まいに関してはマンションや団地、一軒家などがたくさん建設され、まさに建設ラッシュの時代でもありました。

急ピッチで建設を行うためには安価で使い勝手の良い建材も頻繁に用いられたのです。中にはアスベストを吹き付けた建材などが用いられ、住まいに耐火性や断熱性、アルカリ性に電気絶縁性と言った機能を持たせることが出来たのです。ところがこのアスベストは微細な繊維で知らぬ間に吸い込むことも多く、それが長い潜伏期間を経て中皮腫や肺がんを発症することがわかりました。特に建設に従事した職人に発症者が多く、労働問題として取り上げられるようになったのです。

今ではアスベスト調査分析はリフォームや解体前に必ず行うよう法律で義務化されています。アスべスト調査分析は時間がかかり費用も高いのではないかと思われがちです。ところが調査分析期間はわずか一週間足らずとなって居ます。検体を一部郵送で業者に送れば、X線や偏光顕微鏡による分析や検査が行われ、それを報告書として郵送してくれます。

行政や労働基準監督署に報告書を提示すれば、解体などに着手できるようになるのです。

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