アスベスト調査や規制における歴史について

アスベストは体に有害な物質、空気中に漂いそれを吸引すると肺に突き刺さり肺がんの原因になるといわれています。そのため、建造物は使用の有無についての調査が必要不可欠です。歴史をたどると未だに全面禁止になっていないので、全く使用されていないなどいい切れるものではありません。2004年(平成16年)に労働安全衛生法施行令が改正となり、代替えが難しいものを除く全ての石綿(アスベスト)製品の製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止されました。

ただし、重量が1%以下を含有するクリソタイルと呼ばれる白石綿は例外で、含有における調査が必要であることが分かります。2006年(平成18年9になると、労働安全衛生法施行令が再び改正されましたが、このときの改正内容は石綿の含有量が重量0.1%を超えるものの製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止されたもの、0.1%未満の場合は使用が許されるわけですから、この時代よりも後に建設されたものについてもアスベスト調査は必要になることが分かるのではないでしょうか。法律の改正などの歴史を見ると分かりますが、アスベストの使用が完全に禁止されたといった内容の改正が行われていませんので、アスベストの使用においける事前の検査は必須のものになってきます。2020年には大気汚染防止法と石綿障害予防規則の一部が改正されたのですが、このときの改正内容は次の通りです。

規制対象は全ての石綿含有建材に拡大、事前調査結果の記録などの作成および保存の義務付け、そして事前調査方法として図面および目視による手法の義務付けが行われています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です